リード
子ども同士のいさかいが起きたあと、親はだいたい同じ言葉を口にする。「ごめんねは?」
それで子どもがしぶしぶ「ごめんね」を言うと、その場は収まる。しかし、相手の子に何が起きたか、なぜ自分の行為がよくなかったか、本人の中ではどこまで見えているのだろうか。「ごめんね」を言わせれば共感が育つのか、それとも逆に、儀礼の言葉として上滑りしていくのか。
この記事では、共感がどのように発達するのかを実証研究で整理し、「ごめんね」をどう位置づけるかを考えてみたい。結論を先に言えば、共感は 2 歳代に大きく動く、しかし「ごめんね」を理解するのはもう少し先のことが多い、というのが現在のおおまかな知見である。