兄弟が生まれた時 — 上の子の退行を発達として読む

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対象
2〜3歳の上の子の保護者
文字数目安
2,300字
ステータス
ドラフト v1(査読付き論文を中心に出典付与)

リード

下の子が生まれてから、2 歳半の上の子が哺乳瓶を欲しがるようになった。トイレが間に合わなくなった。抱っこ抱っこと一日中言う。少し前まで一人でできていたことが、できなくなっている。

この「逆戻り」を見ると、親はだいたい、ふたつのことを同時に思う。ひとつは「上の子も寂しいのだろう」という同情。もうひとつは「これは何かの問題のサインではないか」という不安。多くの育児書は前者の語り口で書かれるが、後者の不安をきちんと言語化してくれるものは少ない。

この記事では、弟妹誕生後に上の子に起きることを、印象論ではなく実証研究の言葉で整理する。退行はどのくらいの頻度で起き、どのくらいで戻り、どこから先は「ちょっと相談したほうがいい」のラインなのか。発達としての退行と、SOS としての退行を、ぼんやりとでも切り分ける。