リード
「なんで雨が降るの」「なんで犬は喋らないの」「なんでパパはお仕事に行くの」「なんで」「なんで」。
正解を答えようと一度頑張ってみる。気象を説明する。哺乳類の発声器官について話す。家計の話題に踏み込みかける。そして 3 つ目くらいで気付く。子どもは答えを求めていない。少なくとも、答えを「もらって終わり」にする気はない。
「なんで?」期はしばしば、親の知識量と忍耐力の試験のように扱われる。だが、発達研究の知見はむしろ逆を示している。答えを正確に与えると、子どもの探索が止まる。試されているのは知識ではなく、答えないでいられる技術のほうかもしれない。