リード
子どもの写真を SNS に投稿する。誰もが一度は考える行為だ。成長の記録を家族と共有したい、子どもの可愛らしさを残したい。その動機は誠実で、責める理由もない。
しかし同時に、ある問いが頭の片隅に残る。この写真を 15 年後に本人が見たら、どう思うか。今はまだ「同意」という概念が本人に届かない年齢なのに、デジタルの足跡は今、刻まれている。
「シェアレンティング(sharenting)」——親が子の情報・写真・日常を SNS で共有する行為——は、ここ 10 年で広く普及した。その行為に内在する法的・倫理的な問いを正面から検討した研究が、少しずつ蓄積されつつある。