リード
「うちの子に見えない友達がいるみたいで……」と、少し困惑した様子で話す保護者は少なくない。名前がある、一緒に食事をすると言い張る、ときには「○○ちゃんが怒ってる」と言って自分の行動の説明に使う——こうした子どもの振る舞いを前にして、保護者は二種類の方向に不安を感じることがある。「何か問題があるのではないか」という心配と、「天才の証拠かもしれない」という過剰な期待だ。
どちらも、この現象を正確に反映していない。想像上の友達(imaginary companion)は、就学前児においてごく一般的な現象であり、研究では心の健康や社会的能力と正の相関を示している。同時に、その相関は強くなく、想像上の友達を持つ子が特別に優れているとも言えない。
この記事では、想像上の友達についての研究知見を、誇張なく整理する。