リード
「先週まで 10 語くらいだったのに、急に毎日新しい言葉が増えてきた」。1 歳半を過ぎたあたりから、保護者の感想がこの方向に変わることがある。一方で、「同じ月齢の子は二語文を話しているらしいのに、うちはまだ単語が 20 語前後」と焦る声も、同じ時期に立ち上がる。
言語発達には、しばしば「爆発期(vocabulary spurt)」と呼ばれる急加速の段階があるとされてきた。だがこの「爆発」は、すべての子に同じタイミングで、同じ強度で起こるものではない。むしろ、急加速する子としない子がいることのほうが、長く研究されてきた事実だ。
この記事では、50 語前後を境にした語彙の伸び方、単語から二語文への移行、そして「遅め」に見える子をどう読むかについて、できる範囲でデータを引きながら整理する。