リード
公園で隣の子のおもちゃに手が伸びて、止めようとした瞬間、自分の子が相手の腕に噛みついた。保育所からの連絡帳に「お友達を叩いてしまいました」と書かれている。家でも、抱っこから降ろされた途端に親の太ももを噛む。
1 歳前後から 2 歳代にかけて、保護者の頭の中の優先順位がこの問題に占有される時期がある。「うちの子は乱暴だろうか」「親の関わり方が悪いのだろうか」「このまま暴力的な子になるのではないか」。育児書には「叱る」「叱らない」「気をそらす」「代弁する」など、対立する助言が並ぶ。
この記事では、1 歳の身体的攻撃を、しつけの失敗としてではなく、発達のひとつの局面として読み直す。「異常ではないが、放置でもない」という、混雑した立ち位置を整理してみたい。