リード
予診票が郵送で届く。「つかまり立ちはできますか」「指差しをしますか」「いないいないばあに反応しますか」。チェック欄を埋めながら、できる項目とできない項目を交互に見て、なんとなく心拍が上がる。
健診当日、医師がパラシュート反射: 生後8〜9ヶ月頃から現れる、うつ伏せで急に頭を下げると両手を前に広げて体を支えようとする保護反射。神経発達の指標として観察されるを確認し、聴診器を当て、最後に短く「もう少し様子を見ましょうか」と言う。その「もう少し」が、家に帰ってからの数日間を支配する。
9〜10ヶ月健診は、保護者にとって最も情報量が多く、同時に最も不安が増幅しやすい健診のひとつだ。本稿では、この健診で医師が実際に見ているものと、見ていないものを分けて整理する。「気になる」と言われたときに、頭の中でなにが起きるかも合わせて考えたい。