リード
小学校1年生のころは、学校であったことを細々と話してくれた。給食のメニュー、体育で誰と組んだか、先生にどんなことを言われたか——夕食のたびに情報が溢れた。それが4年生になると、「どうだった?」と聞いても「別に」「普通」の2語で終わる日が増える。
この変化を「コミュニケーションの断絶」として心配する気持ちは理解できる。しかし発達研究が示しているのは、この減少が多くの場合、関係の悪化ではなく自律性: 他者の指示に頼らず自分で判断・選択する力。学童期後半から思春期に発達が加速するの発達の自然な表れであるという事実だ。
子どもが「秘密」を持つようになる時期の意味を、発達心理学の観点から整理してみる。