リード
子育てをしていると、ある日突然「あれ、いつから○○できるようになってたっけ?」という瞬間が訪れる。
- いつからスプーンを自分で持つようになった?
- 「ママ」と「パパ」、どっちが先だった?
- 怖がって乗らなかった三輪車、いつ平気になった?
- 寝る前のおまじない、いつから言わなくなった?
写真は山ほどある。動画もある。でも、「いつ」「何が」「どんな順番で」変わったかは、不思議と記憶から抜け落ちていく。
これは親の怠慢ではなく、ある程度は脳の仕様だ。成人が幼少期の出来事を体系的に思い出せなくなる「幼児期健忘: 大人になると概ね3〜4歳より前の自伝的な記憶を取り出しにくくなる現象。脳の発達上ほぼ普遍的に起きる」は、振り返って 3〜4 歳より前のエピソード記憶: 「いつ・どこで・何があった」を文脈ごと覚えているタイプの記憶。意味記憶(知識)とは別系統がほぼ取り出せなくなる現象として古くから報告されてきた [1,2]。「はじめて」は予告なくやってくるので、その瞬間にカメラを構えていられないし、構えていても後で記憶のラベルが剥がれていく。気づいた時には、二度目になっている。
この記事では、気づいた時に拾える「はじめて」と、撮り逃しても文章で残せばいい「はじめて」 を、年齢別に7つに整理してみる。