リード
5月の連休が明けると、保育園や育児雑誌で「夏のうちにトイトレを」という言葉が一斉に増える。薄着で着替えがラク、洗濯物がすぐ乾く、冷えにくい。理屈はわかる。だから多くの家庭が、6 月から 8 月にかけて重い腰を上げ、9 月の声を聞く頃に「うちは失敗した」と肩を落とす。
しかし、この季節押しはどこから来たのか。本当に夏を逃すと不利なのか。そして、夏に始めて進まなかった子は、本当に「失敗」したのか。
順番に解いていきたい。結論を先に置けば、現代の生活インフラにおいて、季節はトイレットトレーニングを始める判断軸の中で、せいぜい 3 番目以降の要素にすぎない。