リード
「7ヶ月で卒乳しました」「1歳になったので断乳します」「夜間だけまだ続けてます」。SNSのタイムラインを開くと、卒乳に関する投稿が日々流れてくる。家庭の事情を切り取った報告が並ぶうちに、自分の家の選択が遅いのか早いのか、急に判断軸が揺らぐ。
卒乳は、医学的にも社会的にも「正解」が一つに定まらない領域だ。WHO は 2 歳以上までの母乳継続を推奨しているが [1]、これは集団に対する公衆衛生上の指針であり、個別の家庭に下す命令ではない。情報源によって言うことが違うのは、答えがないからではなく、答えの粒度が違うからである。
この記事では、卒乳という判断を「成功/失敗」の枠から外し、「今の家にとって持続可能か」という評価軸で捉え直してみたい。