リード
0歳から写真を投稿されてきた子が、10年後に自分のインターネット上の姿を発見する。そこには、自分が選んでいない姿がある。
子どもの写真をSNSに投稿する行為——「シェアレンティング: sharenting。share(共有)とparenting(育児)を合わせた造語。保護者が子の写真や日常をSNSに広く投稿する行為とその文化」——は今や広く普及している。英国の Nominet が保護者2,000人を対象に行った調査(2016)では、保護者が子の5歳の誕生日までにオンラインに投稿する写真は平均で約1,500枚にのぼる一方、約4人に1人は公開範囲の設定場所に関する質問に答えられなかった [1]。その多くは愛情の表現であり、記録の共有であり、何ら悪意のない行為だ。しかし子どもが成長し、自分のデジタルアイデンティティを意識し始める年齢になった時、その記録がどう感じられるかは別の問題だ。