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1〜2 歳の「夕方崩れ」 — サーカディアン・コルチゾールリズム

執筆: 森口 蓮音2026年5月14日 公開2026年5月18日 更新読了時間 約 5 分English version available
対象
1〜2 歳の子の保護者

3行まとめ

  • ·保育施設では幼児の71%が午前から午後にかけてコルチゾールが上昇するパターンを示し、本来なら低下するはずのHPA軸の興奮が夕方まで持続する
  • ·「疲れ」は精神的なものだけでなく生理的ストレス負荷の累積であり、コルチゾールが高い状態では前頭前皮質による感情制御が効きにくくなる
  • ·帰宅直後の穏やかな再会時間と血糖の谷を補う早めの補食が、生理学的な理解から導かれる最初の実践的対応になる

目次

  1. リード
  2. 生後 1 年以降のコルチゾール日内リズム
  3. 保育施設でのコルチゾール上昇という現象
  4. 疲れは「気持ちの問題」ではない
  5. 行動レベルへの落とし込み
  6. まとめ
  7. References

リード

保育園のお迎えから帰宅する時間帯、あるいは夕食の準備をしている 17〜18 時頃、子どもが突然泣き崩れたり、ちょっとしたことに激しく反応したりする。朝は元気だったのに、特に何かあったわけでもないのに、夕方だけ別人のように不機嫌になる。

「疲れているからだ」と親は感じるが、「疲れているのに」なぜこれほど激しく泣くのかはよくわからない。叱っても収まらず、なだめても収まらず、夕飯を食べると少し落ち着く——そういうパターンに心当たりのある保護者は多いはずだ。

これを「コリック(黄昏泣き)」と混同することがある。コリックは生後数週から始まり、多くは生後 3 ヶ月前後までに自然に落ち着く、原因不明の激しい泣きだ [3](既存記事 16 参照)。1〜2 歳の夕方の崩れは、コリックとは別の、生理学的に説明できる現象だ。


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