1. Memori
  2. ›
  3. コラム

子の医療同意(assent)の発達

執筆: 森口 蓮音2026年5月13日 公開2026年5月18日 更新読了時間 約 5 分English version available
対象
子どもを持つ保護者、小児医療に関わる人々

3行まとめ

  • ·子どもの医療同意能力は年齢ではなく理解力に基づいて評価するというGillick能力の考え方が英米の枠組みに共通しており、7歳前後から部分的な意思決定能力が育ち始め思春期には成人に近い判断力を持つ場合があると整理されている
  • ·assentは義務的な手続きではなく子どもの能力に応じた説明と対話が本質であり、理解できない幼児に形式的なassentを求めることはかえって手続きを歪めるとWendlerが指摘している
  • ·子どもが「嫌だ」と言ったとき「聞かれた」「反応が受け取られた」という経験は、医療を自分の問題として受け取る土台になり将来の慢性疾患管理のアドヒアランスにも関わる

目次

  1. リード
  2. assentとは何か
  3. Gillick能力という概念
  4. 能力評価の実証研究
  5. 日本の小児医療における位置づけ
  6. 保護者として知っておけること
  7. まとめ
  8. References

リード

「この検査をするけど、大丈夫?」と医師が小学生の子どもに問いかける場面がある。子どもは「うん」とうなずく。その「うん」は何を意味するのか。親が代わりに同意すれば法的には問題ない医療行為に、なぜ子どもに聞くのか。

これは形式ではなく、子どもを一人の人格として扱うための実践だ。小児医療倫理の分野では、この問いに30年以上かけて答えが積み上げられてきた。

Partner Ultra / Ultra 限定

この続きは、Partner Ultra / Ultra 会員限定です

命や安全に関わる情報は無料で公開しています。発展的な内容は、めもりアプリの会員限定でお読みいただけます。

全部アプリで見るサインインして続きを読む →

すでに会員の方は、サインインすると続きがこの場で表示されます。

めもりアプリでは

めもりアプリでは、母子手帳に書き込む内容を、そのままアプリの中にも残せるようにしています。

  • 予防接種は済んだぶんと次の時期が一覧になり、時期が近づくとお知らせします
  • 乳幼児健診や新生児スクリーニングなど、母子手帳に書き込む項目をアプリの中にも写しておけます
  • 医療費助成の受給者証も登録しておけます
めもりについて詳しく →
← 前の記事国際養子・トランスナショナルな育児 — 文化と記憶の橋渡し次の記事 →遺伝性疾患と家族の記録 — 三世代家系図の力

関連記事

  • 子の死別・流産後の記録 — エビデンスベースのグリーフケア
  • 育児と仕事の同時マネジメント — work-family spillover の研究
  • ASD/ADHD グレーゾーンと記録 — 診断未満をどう生きるか