1. Memori
  2. ›
  3. コラム

子が成人したとき、記録を渡すか・残すか — 育児記録の最終配達先

執筆: 森口 蓮音2026年5月13日 公開2026年5月18日 更新読了時間 約 8 分English version available
対象
0〜6歳の子の保護者(少し未来を考えたい人)

3行まとめ

  • ·育児記録の宛先は「親自身の記憶のため」「成人した本人に渡すため」「家族の歴史として残すため」の三つがあり、主たる宛先を意識するだけで書き方は静かに変わる
  • ·渡すかどうかは親が決めるものではなく、大人になった本人と話す余地を残しておくことが相手の意思を尊重する態度に近い
  • ·デジタル記録は20年後サービスが消える可能性があるため、エクスポート可能性の確認と核となる数十枚の紙印刷が長期保存の現実解になる

目次

  1. リード
  2. そもそも母子手帳は誰のための制度か
  3. 育児記録の「宛先」は 3 つある
  4. 1. 親自身の記憶のため
  5. 2. 成人した本人に渡すため
  6. 3. 家族の歴史として残すため
  7. 宛先によって、トーンは変わる
  8. 「渡す」と「残す」は別の判断
  9. デジタル記録の長期保存という、別の難題
  10. エクスポート可能性を意識する
  11. 一部を物理に落とす
  12. 行動レベルへの落とし込み
  13. まとめ
  14. References

リード

母子手帳の保管期間について、調べたことがあるだろうか。

自治体の案内を見ると、おおむね子が成人するまで(18 歳前後)保管が望ましい、という記述に行きあたる。一方で、その後どう扱えばよいかについては、ほとんど何も書かれていない。

20 歳を過ぎた子の母子手帳は、誰のものなのか。捨てていいのか、本人に渡すのか、家族の歴史として保管し続けるのか。

これは母子手帳に限らない。スマホに溜まった写真、育児ログ、保育園の連絡帳、健診結果。現在せっせと残している育児記録には、まだ「最終配達先」が決まっていない。本稿では、まだ来ない未来の問いを、今のうちに少しだけ整理しておく。

Partner Ultra / Ultra 限定

この続きは、Partner Ultra / Ultra 会員限定です

命や安全に関わる情報は無料で公開しています。発展的な内容は、めもりアプリの会員限定でお読みいただけます。

全部アプリで見るサインインして続きを読む →

すでに会員の方は、サインインすると続きがこの場で表示されます。

めもりアプリでは

めもりアプリでは、撮った写真と付けた記録が、探せて・見返せて・持ち出せる形で残るようにしています。

  • 写真と動画は容量無制限。お子さんごとにアルバムが分かれます
  • 「去年の夏、海で」のような言葉で、写真を探せます
  • 月を選んで、日記ブックを PDF に書き出せます
  • 記録は丸ごと書き出せます。めもりの中に閉じ込めません
めもりについて詳しく →
← 前の記事写真3万枚問題 — スマホとアプリの棲み分けと、検索可能性の話次の記事 →黄昏泣き・コリックを神経学的に理解する

関連記事

  • 育児ログを夫婦で共有する/しないの判断 — 共有は美徳でも義務でもない
  • 産後の夜間授乳ログを書くか、捨てるか
  • 「ママ嫌い」と言われた日の処方箋