リード
「妊娠中にこれを食べると赤ちゃんのリスクが2倍」「この添加物で発達障害が1.5倍」——育児にまつわる情報の中には、数字を使って親の不安を煽る記事が絶えない。
その数字は嘘ではないかもしれない。しかし、文脈のない数字は誤解を生む。「2倍」という見出しの背後に、元のリスクが0.1%だった場合、「2倍」になっても0.2%だ。千人に1人の話が、読者には「自分の子が危ない」と伝わる。
統計リテラシーとは、数字を疑う能力ではなく、数字を正しく読む能力だ。いくつかの概念を知っておくだけで、育児情報の受け取り方は大きく変わる。