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夜中に泣き叫ぶ・歩き回る — 夜驚症・夢遊病・悪夢の鑑別ガイド

執筆: 森口 蓮音2026年5月15日 公開2026年5月18日 更新読了時間 約 5 分English version available
対象
1〜8歳の子が夜間に異常行動を示す保護者

3行まとめ

  • ·夜驚症は「就寝後1〜3時間・目が開いているが無反応・翌朝完全健忘」、悪夢は「就寝後半・反応あり・翌朝記憶あり」という対比で鑑別でき、この区別が夜間に何をすべきかの判断を変える
  • ·夜驚症エピソード中に起こして落ち着かせようとすると深睡眠からの覚醒が混乱してエピソードが長引くため、安全を確保しながら見守って5〜10分のエピソード終了を待つことが推奨される
  • ·夜驚症・夢遊病の約90%は思春期前に自然軽快する良性経過をたどるが、週3回以上が1ヶ月以上続く・危険行動を伴う・6歳以降も増加するといった場合は専門家への相談が入口になる

目次

  1. リード
  2. 睡眠の構造と異常行動が起きる場所
  3. Non-REM Parasomnia群 — 夜驚症・夢遊病・混乱性覚醒
  4. 夜驚症(Sleep Terrors)
  5. 夢遊病(Sleepwalking)
  6. 混乱性覚醒(Confusional Arousal)と寝言
  7. 悪夢との鑑別
  8. 頻度・自然経過・受診すべきサイン
  9. 行動レベルへの落とし込み
  10. まとめ
  11. References

リード

夜中に突然泣き叫ぶ。目を開けているのに呼びかけに反応しない。起き上がって歩き回っている。翌朝に聞いてみると、何も覚えていない。

これらは「悪夢を見た」とは異なる現象だ。睡眠の深い段階で起きる「Non-REM型睡眠時随伴症: 深い眠りの段階で起こる夜驚症・夢遊病など、覚醒との中間的な異常行動。意識は不完全で翌朝の記憶が残らないことが多い(Non-REM parasomnia)」と呼ばれ、悪夢とは生理学的なメカニズムが全く違う。この違いを理解することが、親が夜間に何をすべきかを判断する出発点になる。

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